眠レル蛙亭日記

2019.2.11 はてなダイアリーから移行しました。

おジャ魔女どれみドッカ〜ン!

第40話「どれみと魔女をやめた魔女」
細田守氏の演出ということで、レンタルしてましたが、予想以上に深い作品でした。
「どれみ」は、テレビシリーズを数回と東映アニメフェアの夏映画で見たことがある程度の予備知識しかなかったのですが、「どれみと魔女をやめた魔女」は、独立した作品として十分見られますね。標識、空、ペットボトルなど、おなじみの細田演出満載でかっこいいです。いつもの変身して魔法を使うシーンがなくても許されところに、「どれみ」の懐の深さを感じました。


どれみちゃんが、「魔女をやめた魔女」未来さんに出会って、交流を深め、そして別れるまでのお話です。
未来さんは魔法を使うことをやめた魔女で、ガラス工芸職人をしながら引越しを続けています。なぜならば魔女の彼女は姿が変わらないので、人間と長い間一緒にいると何かと不都合が起こるから。
魔女見習いのどれみが初めて知る長い時間を生きなければならない魔女のシリアスな現実。どれみは、魔女になったらいつか家族や友達と別れなければならない…そんな現実を突きつけられ戸惑います。
二人の会話、通学路の日常風景、ガラス工芸作品を作るシーンなども丹念に描かれて、映像も音楽の使い方もまるで映画のよう。
ある意味大人向けな作品ですが、これを日曜の朝に見たお子様たちも、きっと何かを感じたのではないでしょうか?


ちなみに、未来さんの声を当てているのが、原田知世でした。
この夏公開予定、劇場版アニメ『時をかける少女』を細田守氏が監督するというのも、何か因縁がありそうですね。(残念ながら、芳山和子の声は原田知世じゃないようですが…)



(38話「ついに再婚!?」も、良作。あいちゃんをめぐって、現代の家族問題をリアルに描いています。)